個人的なことと思わないで
交際関係のもつれなどから、殺人にまで発展する事件がありました。
今回は、防犯コンサルタントの松丸俊彦さんに、ストーカーなどの被害に遭った場合にどう対処すればいいのか、お聞きしています。
自分に非があるのでは、と思って相談できない方も多いそうです。
また、ストーカー被害は性別や恋愛感情に限らないものです。
おかしい、変だな、と思うことがあれば、重大な被害になる前に勇気をもって相談・通報しましょう。
ストーカー被害から身を守るには
変だな、と思ったら相談
ストーカーやDV被害は、交際の有無や性別に関わらず、起きると思ってください。
ときどき、被害を受けた側にも落ち度があったのではという批判も耳にします。
それを恐れて、相談・通報をしないでいる方も多いのではないでしょうか。
どんな理由にしろ、精神的、肉体的に相手に危害を加えることは犯罪です。
おかしいと思ったことがあれば、勇気をもって警察や社会福祉の専門家に相談しましょう。
- 警察相談専用電話「#9110」(警察庁発行のPDFファイルです)
証拠を残しておきましょう
「証拠」と聞くと、なんとなく気後れしてしまうかもしれません。
ですが、警察に届け出る際には、どういうことがあったかの記録が必要になります。
松丸さんによると、この段階で届け出るのを諦めてしまう人も多いとのこと。
一番いいのは録音録画ですが、それがかえって危険なこともあります。
LINEのやり取りのスクショでも構いません。
いつどんなことがあったかの、手書きのメモでも大丈夫です。
自分自身で冷静に状況を把握するためにも、残しておきましょう。
被害届は本人にしか出せない
周りで被害に気が付いた方は、全力でサポートしましょう。
もちろん、警察や専門家への相談も大事。
ただ、冒頭にも書いた通り、本人が行動しなければならないのが現実です。
警察に被害届を出せるのは、被害に遭っている本人だけです。
周りがどんなに行動しても、参考にしかしてもらえないとのこと。
一緒に相談に行ったり、証拠の積み重ねを手伝うなど、そばで支えてあげることが重要です。
当事者は「自分さえ我慢すれば」「大ごとにしたくないし」といった理由でしり込みすることもあります。
外から見ているからこそ、それっておかしいよ、と気が付くこともあるでしょう。
ただ、自分たちだけで解決しようとするのはやめましょう。
事態がエスカレートしてしまうと、かえって危険な状況を招きかねません。
警察などに相談する際も、一度で諦めず、継続的に相談するようにしましょう。
SNSへの投稿注意!
これ、お出かけ前の注意事項でも書きましたが、普段の生活でも忘れないでください。
ストーカー被害は、交際の有無に関わらず起きるものです。
性別も関係ありません。
理由も、一般的に思い浮かべるような恋愛感情から来るものとは限りません。
ネットでの発言からトラブルを招くこともありますし、投稿内容を妬まれて執着されることもあります。
今では、現実の交友関係以上に、ネットで人と関わることも増えました。
プライベートなアカウントと切り分けているつもりでも、安易に載せた写真から身元が分かってしまうことも。
ネット上では、普段の生活以上に気を付けて行動することが大切です。
気を付けたい防犯ポイント
ストーカー被害では、自宅への侵入を伴うケースもあります。
家の中で帰ってくるのを待ち伏せされる、または夜間に侵入されるなどが起こることが。
防犯センサーの活用を
戸締り、二重ロックは基本中の基本。
これからの季節、夜、窓を開けるときはストッパーや補助錠などでロックを。
また、防犯センサーなどで侵入が分かるようにしておくのも大事。
家に入る前に異変がないか確認する手段にもなります。
鍵の管理にも要注意
今ではピッキングよりも被害が多い「合鍵」での侵入。
物理鍵の場合は、身につけておくこと。
電子鍵の場合でも、タッチパネル式では指の跡から番号を割り出されるケースも。
また、ドアが閉まると自動でロックがかかるオートロック式でも、要注意。
完全に鍵がかかるまでの一瞬に、押し入られることがあります。
マンションなどの共同玄関のオートロック
安心だと勘違いしてしまいがちな、共同玄関のオートロック。
しかし「共連れ」といって、すぐ後ろから一緒に入られる被害が多くあります。
また、あなたの後ろから入ってこなくても、事前に建物内で待ち伏せされることも。
廊下や郵便受け、エレベーターホールなど、安全と思いこまずに警戒しましょう。
スマホを見たまま、ヘッドホンやイヤホンを付けたままはNG。
建物に入る前、エレベーターに乗る前、部屋に入る前、周りを確認する癖をつけましょう。




